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サイバー保険|ランサムウエア|静岡の保険代理店

R4年2月11日の #静岡新聞 で  #サイバー保険 を考えてみました。

ここ最近、各損害保険会社はサイバー保険を積極的に打ち出しているようです。

ですが私自身今ひとつ、必要性を感じていないので、少し掘り下げてみようと思いました。



#ランサムウエア 被害146件大幅増 という見出し

ランサムウエアとは、パソコンやサーバーに侵入し、機密文書や顧客情報のデータを暗号化して使えない状態にした上で、復元と引換えに金銭を要求する(身代金)コンピュータウイルスです。

7月~12月は、同期比で4倍に増えたとしています。

この数字は、実際多いのでしょうか?個人的には案外少ないように思います。


単純比較はできませんが、交通事故/労災事故の死亡件数を調べました。

交通事故(死亡) 1年間2,636人 労災事故(死亡)779人 でした。


昨年までの数字比較では、146件の数字は多くないのではないでしょうか。

ですが、警察庁の報告書には、「侵入方法が多様化し、対策が難しいくなっっている」と。

仮に今年も4倍増となれば、584件となり、労災事故(死亡)件数に近づいてしまいます。


では、このランサムウエアによる被害額はどの程度なのでしょうか。怖がる必要はあるのでしょうか。


かなりの損害額でした。(警察庁報告書)

復旧費用 500万円未満 61% 1,000万円~5,000万円 36%

身代金額は、この報告書に記載は無いのですが、他の情報誌に海外含め日本円で平均5,000万円最高13億などと記載されておりました。大損害です。

では、どのような企業を標的にするのでしょうか。 146件の内訳です。

中小企業79件 大企業49件 団体18件 

業種は、製造業55件  卸・小売21件 サービス業20件 医療法人団体18件 病院5件 

中小企業が多いように思いますが、セキュリテイの脆弱さをついて大企業への踏み台にしているってことなのでしょうか。 


日本のサイバー保険は、身代金は補償対象外のようですが、復旧費用や個人(企業)情報漏洩による損害賠償金は補償されます。

今回調べてみて、サイバー保険の必要性は感じましたが、自動車保険や傷害保険とは意味が違います。損害保険は事故に対して支払われるのです。これは事故ではなく事件です。1

このような反社会勢力に対しては、国レベルで対処してほしいものです。

令和4年の警察庁のサーバー対策予算は、前期22億円→50億円概算要求とあるので、期待したいです。





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